1467声 里山から焦土へ

2012年01月07日

一月も、はや七草の頃である。
年明けから酷使してきた消化器官を中心とする各臓器。
それらがいよいよ悲鳴を上げているし、早急にやらねばならぬ用事も、
ぼちぼち息を吹き返してきた。
そんなこんなで、口内炎は中々癒えぬし。
人生の中で七草がゆを食べる機会に恵まれず、それを口にした事は無いが、
いま、せつに食べてみたいと思っている。

こう言う時は、自然味溢れるエッセイなど読みながら、早めに寝るに限る。
部屋の床に転がっている本から見繕えば、飯田龍太などうってつけである。
俳句に親しみのある人ならば、即座に頷けると思う。
俳人の書く随筆と言うのは、これが中々面白い。
観念と写実の配合を心得ているからだろうか。

しかしながら、寝床に就いてあれこれと本を変え、最終的にじっくり読んでいる本が、
坂口安吾だったりする。
龍太から安吾へ。
春爛漫の里山に居たはずが、冬ざれの焦土を彷徨い歩いているのである。

【天候】
終日、快晴。
もう幾日も雨が降っておらず、乾燥甚だしい。