1475声 隠沼

2012年01月15日

毎日寒い。
俳句を作っていても、「寒さ」や「水洟」などの寒々しい季題に偏った、
類句類想に陥っている。
それを打破するには、やはり外へ出て取材するしかなかろう。
と言う事で、日曜日の公園へ出掛けた。

厚い雲の隙間から淡く冬日が射しみ、枯野原は薄く輝いていた。
枯れていても、草木に残っている生命力を感じた。
流れの淀んだ隠沼も、何だかとろとろと、生命の煮凝のような印象を受けた。
やはり、寒の内ながらも、外へ出掛けると発見がある。
園内にはカップラーメンの自動販売機があり、おやっさんが独り、
ベンチで寒そうに、カップラーメンとトマトを二つ食べていた。
小一時間吟行し、鴨と寒鯉を中心に、冴えない句を五つ六つ作って帰ってきた。

【天候】
朝より、曇りがちな一日。