1486声 雪の山上湖

2012年01月26日

朝の間は、榛名山に霞みの様な雪雲がかかっていて、
「雪だなぁ」と、しみじみ思った。
いつもの景色なので、特に新鮮な感慨も無い。
しかし、今日は先生を含めた俳句の仲間が、榛名山で恒例の俳句合宿をする日なので、
普段とはやはり違う景色に見える。
そして、下界に残って山を仰いでいる私の心は、いま千々に乱れているのである。

一昨年は、日取りの都合が合ったので、参加した。
もう、豪雪。
榛名湖周辺一帯が、である。
結氷した湖上には、数多の釣客のテント。
その中を、句帖を握りしめた私たちがのそりのそりと歩き回っている。
唱歌に、「犬はよろこび庭かけまわる」と言うフレーズがあるが、
まさに、よろこびながら雪原となった湖上を駆け回っている犬がいた。

何十句も雪の句を詠んだ。
そして、何百と言う雪の句を読んだ。
東京からいらしていた女流俳人の方は、
午後から受け持っている俳句教室があると言う事で、
朝、榛名山をバスで下山して行った。
朝、山上湖の銀世界で句会をやって、午後には大都会の中心で句会。
なんだか、大変だけれど、贅沢な一日だと思った。

独り部屋で羨ましがっていても、こんな愉しげな思い出がスライドショーで甦って来るので、
ストーブの前で麦酒をかっくらって寝てしまおうと思う。

【天候】
終日、風強くも快晴。