1511声 世代として

2012年02月20日

今日はなんだか一挙に、春めいていた。
澄んだ青空の下、遠山が随分と近く感じた。
「山笑ふ」
と言う春の季題があるが、今日は眠っていた山もいよいよ起きて、
欠伸して微笑くらいしていたように見えた。

今日の報道で知った。
山口県の「光市母子殺害事件」。
事件発生から13年、5回の判決を経て、今日。
被告の死刑判決が確定することになったと言う。
事件の凄惨な状況を伝える報道もさることながら、
事件当時、18歳と言う被告年齢が強く焼き付いている。

「自分たちと同世代…」
その後焦点となった、「少年法」の問題を絡め、
「世代」として何か、大きなものを背負った印象を受けた。
そして、今日、裁判に大きな区切りが打たれた。
区切りが打たれたが、背負っているものが軽くなったかと言えば、
その逆である。

当時青年だった被告は、現在30歳になっている。
同世代の私たちも、もう結婚して家庭を築き、子供がいる人の方が多いと思う。
そう、当時の被害者だった本村さんと同じ、幸せな家庭の中にいるからこそ、
この事件の重みを、背負わねばならぬのだろうと感じる。

【天候】
終日、快晴。