1538声 花おそげなる

2012年03月19日

「桜はいつごろかなぁ」
筆を置き、一休みしながら素竹さんと雑談していたら、初花の話になった。
窓の外は雨。
春の雨、と言うにはちと冷たすぎる雨であった。

俳句をやっているもの、のみならず、日本の巷ではそろそろ、
桜の話題が出て来る頃だろう。
店頭に並んでいる旅行雑誌類の表紙では、はや、桜満開である。
しかし、天気予報などを見ていると、今年ほ桜の開花は、例年よりも遅くなるらしい。

桜と言えば勿論、西行法師である。

吉野山桜が枝に雪散りて花おそげなる年にもあるかな

この桜は当然、まだ咲いていない。
開花が遅れたら遅れたで、花を待つ、その心を詠めばよい。
この歌からそう学んだ。

【天候】
終日、風強くもまずまず晴れ。