1549声 朧月

2012年03月30日

昨日は定例の句会だった。
メンバーのひとりは体調をくずして欠席だったが、
春の風邪と言うのも、なんだかオツな感じがした。

夜なので、春の灯やら春の月あたりを中心に作ろうと思い、
外に出て夜景の見える所まで歩いた。
丘の上からは、榛名山の麓の伊香保の灯が望める。
春の夜風に触れ、濡れた様に瞬いていた。
月は朧の中にあって、光はその中に閉じ込められていた。
形も分からぬほどの朧月は、見ていて飽きなかった。

句会では、自分の朧月の句の一つに人気のものがあった。
並んだ句からは、ほのかに艶っぽく、やわらかな、
春らしい雰囲気が溢れていた。
句会の最中、また終わった後でも皆の笑顔が絶えなかった。
今や遅しとさくらを待つ心が、そうさせているのかもしれない。
そう言えば、お休みした人の俳号も、「さくら」が付いている。

【天候】
終日、穏やかに晴れて、麗らかな一日。