1625声 蛍火

2012年06月14日

急遽、ほたる句会に参加する事になった。
「蛍」なので当然、日没からの数時間。
待ち合わせ場所のラーメン屋へ到着すると、空のジョッキを前に、
すでに俳句の先生は赤い顔をしていた。

吟行場所は、前橋市の田口町にある「ホタルの里」。
ここ数年、毎年この場所に訪れて俳句を作っているが、
今年はどう言う訳か、蛍の数が多い。
気温がそれほど高くないせいか、その光はとても弱々しかった。

ゆるやかな人波の中で、闇にゆらめく蛍火を眺める。
目の前の光景。
どんなに適当な言葉を探しても、
あの幽玄な蛍火の美しさを上手く表現し得なかった。
蛍の声が光ならば、ずいぶんとまぁ、おしゃべりな。

【天候】
終日、梅雨曇り。