1635声 受賞式

2012年06月24日

東京メトロ「永田町駅」などで降りたのは初めてで、
彼の地にはおよそ縁の無い人生だと思っていたが、今日は俳句の縁で来る事になった。

所属している俳句の協会で、新人賞を頂いたので、その表彰のためにやってきた。
群馬県からは、三人。
それもいつも一緒に俳句をやっているメンバーなので、気持が随分楽である。
「都市センターホテル」なる、名は体を表す豪奢なビルの一室で、
まずは通常総会を終えた後、懇親会および表彰式となった。
壇上で花束を頂いて、マイクで一言。
定型の進行だが、あまり緊張せずに終えられたのは、無論、酒の力。
実のところ、来る途中、池袋駅に隣接するビルのレストランで、
昼食時に飲んだ麦酒によることろが大きい。
群馬県の二人。
即ち、さくらさんと素竹さんとは、この駅で待ち合わせたのだが、
来る途中の電車でいつもの如くワインを飲んで来たらしい。
こちらの方が、一枚上手である。

受賞式を終えた後は、もう先輩諸氏と楽しく杯を酌み交わすだけである。
酔っ払いつつも、冷たい生麦酒がしみじみ美味い。
とすると、先程の会場で飲んでいた瓶麦酒に味がなかったのはやはり、
緊張によるものだったのか。
などと、麦酒の爽やかな喉越しと共に、ふつふつと実感が湧いてきた。

どうにか終電まで高崎駅へ戻ってくることができ、最終的にはもう一軒寄ってから、
一安心して帰路へと着いた。
そしていま、花瓶にさしてある昨日の花束。
その中でひときわ華やかな、百合の芳香に酔っている。

【天候】
終日、曇天。