1658声 絵画展の伏線

2012年07月17日

昨日、美術館で催された絵画展に、颯爽とした和服の御仁を見た。
と言う話を書いたが、この話には伏線があるので、簡単に書いておこうと思う。
「簡単に」、と言うのは、丁度本日、梅雨が明けてもう殺人的な暑さ
(ここ群馬県は全国最高気温を観測している)で頭もぼんやりして、
なにやらくどくど書いても、一向に要領を得ない恐れがある為である。

昨日書いたような類の美術展を観に行って、ちょっと困る。
また、実際困ったのが、所謂マダム然としたおばちゃんである。
会場内でそのおばちゃんたちの漏れ聞こえて来るとは、控え目な形容で、
もうあたりに撒き散らすような、会話の声が聞こえて来る。
内容を聞くに、少なからず芸術に対しての教養がおありなのだと思う。
飛び交う横文字の画家の名前など、無知な私などには到底、分からぬ。
しかし、もっとも辟易したのはその煩わしさではなく、内容。
はなから日本的な空気や文化を軽侮していて、
盲目的に西洋的な空気や文化を奉っていることであった。
そんな折だからこそ、凛と和服を着こなして涼しげに絵画を鑑賞していた御仁に、
目が止まったのかも知れない。

その時もいまも、取り立てて、申し上げたい気持はない。
しかし、その絵画展を見に来る当日、あのおばちゃんたちの朝の食卓に、
味噌汁、納豆、糠漬けなどが並んでいたら、心中穏やかならぬ思いがする。

【天候】
梅雨明けて、炎天。