1699声 酒と麻酔

2012年08月28日

明日で1700声の節目を迎える。
それは明日書くので、今日は今日である。

どうにも、歯が痛い。
虫歯になっている、否。
なりかけているので、表面を削っておきます。
と言うのが、今春、歯科医院の診察台で聞いた話であった。
それから半年経った、現在。
つい先日の夏風邪の後遺症が、この弱っている歯に集中的に出ている。

ズキリズキリとした、痛みに耐えながら、人類と歯痛との戦いには悠久の歴史があるのだ。
などと、悠長に考えていた。
そんな考えに至るくらいなので、まだ深刻では無いのだろうが、歯の痛みがこんなにも、
生活全般における行動意欲を削ぐとは思わなかった。
痛みから逃れる為に、麦酒を余計に飲んでしまう。
酔ってうやむやにしてしてしまおうと言う魂胆だが、こう言う時に限って酔わない。

唐突に、ひとつ、思い出した。
学生時分、歯医医院で歯を抜く手術の際に、まず麻酔をかけた。
注射器で歯茎に「チューッ」と麻酔を入れたが、少し効きが浅かったので、
「もう一本お願いします」と、執刀主に頼んだ。
その時、「君、大人になったら酒が強いかもしれんぞ」とマスクの内からそう呟いて、
おもむろにもう一本打ってくれた。

大人も中年の域に差しかかった現在でも、たいして酒に強くなっていない。
酒に弱く麻酔強くと言うのは、随分と損な体質な気がする。

【天候】
終日、快晴。