1719声 途中下車のタイミング

2012年09月20日

ひねもす雨降りの一日だったせいか、とても蒸し暑い。
九月も半ばだと言うのに、この熱帯夜にはうんざりしてしまう。

太った。
唐突だが、太ったのである。
去年から比べ、3キロほど太った。

主な理由は見当たらぬが、見たところいま、
机の上にセールで買ったチョココロネと、缶麦酒が一本乗っている。
近所のスーパーの中にあるパン屋は、前日の売れ残りを袋詰めし、
セール品として販売している。
価格はもちろん、概ね半額かそれ以上に安くなる。
麦酒を買うついでに、つい、手が伸びてしまうのである。
麦酒の方も、昨今の「糖質ゼロ」だの「プリン体何%カット」だの、
派手な惹句が踊る、新手の第三の麦酒には一切目もくれず、
「麦酒」を買うことに決めている。

「麦酒っ腹」とは良く言ったもので、実際、麦酒っ腹を切符に、
こんなにも簡単に、「おっさん」世界へと続く列車に乗車できるとは思わなかった。
それは、どこで乗り換えたかもわからぬほどで、気付いたら、
その車内にどっかり腰を下ろしていた。
なんとか、途中下車できぬものかと一駅また一駅とやり過し、
椅子に深く腰かけつつも、企んでいる。

【天候】
終日、雨。