夕方の吾妻線である。
寂寞たる晩秋の景が広がる車窓を眺めつつ、中之条駅で下車。
そこから歩いて、中心街にある旧廣盛酒造蔵を目指す。
およそ10分ほどで到着し、早速、作品を見学。
作品、てぇのは、今日から9日間続くものづくり作家16人展。
「秋、酒蔵にて」が開催されているのである。
そのオープニングの宴に、参加してきた。
今回は、「宮澤賢治の銀河鉄道の夜」のテーマに沿って、
作品が製作されている。
開催期間中の酒や料理、そしてこの宴の料理でさえも、
テーマに沿って作られている。
一足先に会場を出て、中之条発高崎方面行きの最終列車に乗り込む。
人も疎らな列車内。
遠くに見える街の灯。
夕景の寂寞たる思いは消えて、
賢二の童話のようなファンタジックなもの見えて来るから、不思議であった。
【天候】
終日、秋晴れ。