1760声 小さな風

2012年10月30日

毎年、背高泡立草が黄色い花をつけて群生する時期が来ると、悩まされる。
小さな虫に、である。

大きさは2、3mm程度で小さめの天道虫と言った具合。
全体的にこげ茶色をしている。
その虫が、秋日和の日中など、何百匹と家の白壁にはり付いている。
白い物に目が無いらしく、干してある蒲団やらシーツも勿論。
来ている白いシャツにまで、飛び付いて来る。

玄関を開ければ中に数匹。
シャツを取り込めば、ポケットの中に数匹。
家の中のどこかに、相当数入り込むという始末の悪い虫なのである。
背高泡立草の群生と時期同じくして出現するので、
自宅周辺の群生地が奴らの根城だと考えている。
しかし、奴らの天下も短いもので、ここ数日、気温がぐっと冷え込んだので、
一斉にどこかへ退散してしまったようである。
あんな小さなものでも、風の変わり目がちゃんと分かっている。

【天候】
午前中曇り、午後から秋晴れ。