1765声 月と猫

2012年11月04日

ばたばたと人通りのある商店街の商店の軒先で、
丸まっている猫を見かける。
のんきに目を細め、人間世界の動向など、
まったくお構いなしと言った感じである。

そんな猫でも、夕方にはもぞもぞし出し、
日暮には路地から路地へ活動している。
夜になって彼等は、本当の瞳を取り戻す。
月夜の彼等と出遭うと、「はっ」と目を見張るほど、
神秘的な眼の光を宿している。

月光と振り向く猫の眼光と  諒一

【天候】
終日、秋晴れ。