1799声 日毎に尖る

2012年12月09日

今年は辰年なので、石橋辰之助の句集でも購入しようか。
などと今年の正月に考えついてから、四季が巡り、
もう年末になってしまった。

桑枯れて日毎に尖る妙義かな  辰之助

まさに、そんな季節である。
そう言えば、妙義山の麓。
群馬県で言えば安中市松井田辺りを通るが、桑畑と言うのを見なくなった。
安中市以外でも、そう。
辰之助が詠んだ昭和の初頭時分は、随分と養蚕が盛んだったので、
あの辺りは一面の桑畑が広がっていたのであろう。
その想像を喚起させるだけでも、値打ちのある句だと思う。

【天候】
終日、晴れ。