8声 The War 後編

2008年01月08日

大便帝国との和平交渉を、何度と無く試みるがすべて決裂。
我が国の大腸肛門連合艦隊は、ほぼ壊滅状態。
本土へ上陸されたら一環の終わりだ。
「もう…行くしかない」。
「お父さんお母さん、先立つ不幸をお許し下さい」。

ここまで来るともう、戦争劇風に実況出来ない程、事態は切迫。
体は小刻みどころの騒ぎか、もはや蠕動運動を起していた。
「もう、ノックしよう」。
「ノックして、真剣にお願いしてみよう」。

週刊誌を元の位置に戻し、覚悟を決めてドアを開け、便所へ入る。
すると、「大」側のドアからなにやら、笑い声混じりの話し声が聞こえてくるではないか。
そう、携帯電話通話中なのである。
しばし呆然としてしまったが、気持ちやら何やら、色々とゆるめられない状況である事に気付く。
そのゆるんだ話し声に、瞬時に怒り心頭。
「ハナスかウンコするかどっちかにしろ!」。
「むしろ、ケータイデルナウンコデタラデロ!」。
と、怒りのあまりカタコトでキレてしまった。

なんて事、小心者の私が出来る筈も無く、怒りの言葉は胸の内壁に叩き付ついた。
素早く4回、「ココココッ」と忙しくドアをノックした。
程なくしてドアが開き、間一髪、ホント間一髪滑り込みセーフだったのである。

今書いていても、身の毛がよだつ。
便所での携帯電話使用は、厳しく取り締まるべきである。
しかし、取り締まるとなれば、果たして誰が取り締まるのであろうか。
便所に警察が出動するとは思えないので、やはり店舗などは、その店の店員さんと言う事になる。
店員のおっさんが掃除用具入れの奥の方で、「ヌッ」と潜んでおり、
時折その「ジメッ」とした眼と眼が合う。
ん〜なんだか、ウンコが引っ込んでしまいそうである。

大変下品な内容で恐縮です。