17声 朝の駆け引き

2008年01月17日

私は現在、車通勤者である。
毎朝、車を運転して会社ないしは目的地まで通勤する。

私が朝出勤する時間と言うのが、ちょうど通勤ラッシュ時間とぶつかり、
自宅脇の道から国道へ出る時には、びっちり渋滞している。
したがって、国道へ左折するのにはいつも苦労するのである。

そして、あのクソ女にはいつも辟易させられるんだチクショウまったく!
と、綺麗に穏かに書き進めて来たつもりだが、突発的に取り乱してしまった。
もうこうなったら乱そうではないか。

まぁ、通勤と言うのは大半の方がそうである様に、毎朝決まった時間に家を出る。
なので、道に出て渋滞している車中の運転手の顔ぶれと言うのは、毎朝おのずと決まってくる。
その中に、「ファンデーションのクソ女」と言うモノがいるのである。

信号が無い交差点であるから、車間距離が開いている所を見計らい、
素早く左折して本線へ入らなければならない。
しかし、朝はみんな寝ぼけ眼を血走らせつつ急いでいるので、なかなか出られない。
「よし、開いたな!」と思い、左折しようと本線にいる車に眼をやると、ヤツである。
そのクソ女は毎朝、ちょうど私が国道へ左折するタイミングに限って、渋滞の列にいる。
決まって、ファンデーションを顔にパタパタやっているので、車間距離が開きがちになるのである。
こっちは「今のうちだ!」と、車体を少し前へ出した瞬間、
目尻で左折車(私の事)を察知したのか、急発進して車間を詰めるクソ女。
出られない私を尻目に、またパタパタ。
私は努めて冷静に、穏かな口調で「くたばりなさいね」と呟くのであった。