34声 鬼は内ブーム到来

2008年02月03日

今日は節分。
子供らと一緒に豆まきをした人も多いはず。
お父さんは当然、鬼役だろう。

私も昨日、グループホームと言う施設で鬼役を演じてきた。
おじいちゃんおばあちゃんに、「ピシッ」「ピシッ」っと豆をぶつけられるのだが、
ピーナッツを使っている策士も居てなかなか良いタタカイになった。

豆まきが終わった後は、一緒に連れて行って下さった「芝居屋らいぶヨロコンデ」代表、岩淵さんのライブ。
そのライブの演目の中に紙芝居があったのだけれど、これがちょっと面白い紙芝居で、「鬼は内福は内」と言う。

ざっと内容を追うと、お腹が空いて里へ下りて行く鬼、しかし運悪くその日は節分で、
村人達に豆をぶつけられて追い出される破目に。
お腹が空いていきり立った鬼は、馬と牛と鳥をかっぱらって棲家へ逃げ帰ってしまうのである。
怒った村人は鬼の棲家まで大勢で押しかけ、その鬼をタコ殴りにする。
村人達も帰り、痛手を受けて横たわっている鬼の耳に聞こえて来たのは、「鬼はー内福はー内」。
恐る恐る声の聞こえる民家へ行って見ると、家の中には追い出された鬼達が、
手当てを受けたり、にぎりめしを食ったり、コックリコックリ寝たりしているではないか。
もちろんその鬼も、家の者に手厚くもてなしてもらった。
翌日、鬼等は昨日のお礼に、その力を活かして畑を作ってあげたのだ。
出来た畑によって、その民家は村一番の長者どんになったとさ。
っちゅう具合。

そして、群馬県藤岡市鬼石地区では節分の時には今でも、「鬼は内福は内」と言うそうな。
「鬼は内ブーム」到来の予感を、この文章の作者は感じたんだと。
めでたしめでたし。