57声 功すれば罪

2008年02月26日

そうは思わない事がある。

パソコンや、携帯電話のメール等で文章を作成する機会が増えたので、漢字を覚えなくなった。
つまりは、ペンを使って字を書く機会が減ったから。
ってな事を言っている人が、良くいる。

コレに対して私は、もっともだと思う。
と言ったら話が始まらないので、そうは思わないと言っておく。
まぁ、本当にそうは思わないのである。

その方々の言い分はと言うと。
パソコンや携帯電話等で文章を作成する場合、
その機械の機能が打ち込んだ文章を漢字に変換してくれるので、
自分はそれを選ぶだけだから漢字を覚えなくなると言う。

キッパリと言おう、そんな事は無い。
むしろ、この変換機能で、逆に文章を覚えるとさえ思う。

だって、「更新」(まだ引っ張っている)の場合。
「こうしん」と打ち込んで変換キーを押すと、「更新」やら「行進」やら「交信」やら、数多出てくる。
その中から自分で選び決定するのである。
これは、覚えなくなるリスクよりも、逆に様々な同音異義語を覚えるキッカケが生まれ、
漢字のボキャブラリーが豊富になるのではと思えてならない。
パソコンなどに至っては、その言葉の意味まで出てくる事もある。

そして、パソコンや携帯電話の普及によって、
現代人は以前よりも圧倒的に文章を作成する機会は増えている筈である。

「テクノロジーは悪くないんだぞ!」

こんな事を月に向って吠えているってぇと、一つだけ悪い所を思い出した。
しかしそりゃまぁ、明日にしましょうや。