さぁ、春分の日も終わって3月後半。
巷では、この3月後半から4月前半ってのは、生活環境がガラリと変わる節目の季節。
年度替りで世間は何かと慌しい。
そんな社会的喧騒に若干巻き込まれつつ日々を過ごしていると、ふと右脳が左脳に問いかける。
「去年の春は何してたっけ」
自分の去年の春を探るべく、日記をパラパラ。
やりたいトコロだが、日記などつけていなかった。
しかし、「InTimes」と言うサイトで当時書いていた、「タイムス日記」と言う日記形式のコンテンツが残っていた。
早速読み返して見ると、ちょうど去年の春分の日に書いていた。
こんな内容であった。
〈No.292〉多少は昭和
今朝のニュースで知ったのだが、本日3月20日で、つけめんの元祖、東池袋「大勝軒」が閉店してしまうらしい。
何でも、区画整理の為だとか。
もちろん、麺フリークならずとも、知る人ぞ知る超有名店で、僕も一度食べたことがある。
麺類の事などには結構無頓着な方だが、ここのつけめんは、コシのある麺と、
だしの効いたスープで、本気でうまいと感じた。
その味の在る店内も、カウンター含め16席と言う「昭和」なつくり。
そんな「昭和」な店が、どんどん無くなっていくとはなんとも寂しい。
昭和的心象風景その1
くたくたの暖簾。
触ると若干ベトつくテーブル。
使い込んでくすんだ、ビールメーカーのコップ。
テーブルの隅には、出口が固まって出ないウスターソース。
その横にある縦の箸置き。
吸い込んで黄ばんでる壁。
色紙にマジック書きして、壁に貼ってあるメニュー。
BGMは、角っこに付いてるテレビから流れてくる、高校野球の「シャン・シャン・シャン」。
開きっぱなしのレジ。
カウンターの隅に座ってる、地元常連おやじ。
表紙がめくれた漫画。
3年前のビール販促用ポスター。
そして、おもむろに注文するのはもちろん瓶ビール。
2007.3.20 from nukui