83声 四畳半妄想文学春の大執筆セール

2008年03月23日

今日、少しでも小銭をかき集めようと、リサイクルショップへ衣類を売りに行った。
すると、春の大処分セール開催中と言う事もあり店内は大混雑。
特に、物が山積みになった買取カウンターは、もはやパニック状態。
春は生活環境が変化する時期、いる物を買ったりいらない物を売ったり、何かと物が動く時期なのである。

ごった返しの店内で、買取番号12番の札を握りつつぼんやりと待っていた。
そう言えば、昨日会った作家さん達も、展示会やらの構想を活発に話し合っていたのだ。
やはり春は、創作意欲とか購買意欲とか、何かと意欲が湧いて来る様。

創作意欲あふれる作家さんはキラキラ。
購買意欲あふれる買い物客はギラギラ。
妄想意欲あふれるこの筆者はキワキワ。

よし、「日刊鶴のひとこえ春の大執筆セール」と行こうではないか。
さぁ、四畳半妄想文学の大特価!
掘り当てた妄想温泉の源泉掛け流し。
薄利多売で一獲千金。
妄想劇場では主演を務め、そんでもって……。

「買取でお待ちの番号札12番のかたぁ〜」
「合計六点で、買取金額は450円になりまぁ〜す」

瞬間、大執筆セールは開催前に終了。
妄想温泉の露天風呂は一気に水になる。
そして、脳内2丁目にある妄想劇場で公演中の夢芝居は、即座に打ち切り。

ポケットに450円をねじ込んで店を後にする。
生活意欲あぶれた私は帰道をトボトボ。