88声 頭ん中のモザイク画

2008年03月28日

ミックスカルチャーってのはホント面白くって、私が最も注目している現象の一つである。
ってな風に大そうな事を述べようと推敲しているのだが、私の空洞頭ではいささか難しい様である。
ならば、ここ群馬に焦点を絞ってみる。

群馬って土地は鉢に植わった造花の様に、他の文化が入って来てもあまり根付かないイメージがある。
海無し県だからか、歴史の歩み方なのか要因までは分からないが、他所の文化があまり流入して無い印象。
特に、東毛より西毛地域。
だから上州人ってのは、異国の香り漂う港町だとか、文化流入の激しいモザイク画の如き大都会への憧れは強い。

私が住んでいる街の、かみつけの里公園にある古墳やら埴輪やらを見ていると、つくづくクリアだと感じる。
つまり、モザイクがあまりかかっていない、この街の千五百年前が其処には在る。

一方都市では、様々な文化が入って来て、色とりどりのモザイク画を描く。
モザイクの向こう側が見たくなるのは、これは人の心理である。

モザイクを一点凝視。
チカチカする眼差し。
疲労が元で思考停止。
やがて出発自分探し。
そして気付く郷土史。

ミックスカルチャーのモザイク画を一点凝視していたら、流れ着いたのは郷土史。
どうやら私の頭ん中にも、色とりどりのモザイク画が描かれている様である。