94声 よかオークション 後編

2008年04月03日

例えば、靴が欲しいとする。
ネットオークションで目当ての靴を探し出し、入札。
新品・未使用の品で、定価12.000円の所を現在の入札額6.000円なんて具合。

その時点で、自分はもう6.000円で買えたと思っているのだが、そうは行かない。
すこし時間が経ってから、当然余裕で「さて落札したかな」などどオークションページを開いて一瞥。
すると現在終了10分前で、何と誰かがそれを上回る額で入札しているのだ。
それも、6.100円なんて具合で。

「ナニコノ!」と瞬時に反撃。
と言っても、こちらの入札額も6.200円と、100円単位の情けない戦いを展開。
そんなスモールバトルをチマチマやっていると、「見苦しい戦いはもう止めなさい」と言わんばかりに、
入札額10.000円と、チマチマ人間達の上を跳び越して行くツワモノが現れる。

ココでこのビックマネーな入札額が、いきなり現在の入札額10.000円と表示されるのでは無いのだ。
現在価格が6.500円だったら、6.600円なんて具合。
賢い事に、そのオークション品の最低の入札単位で表示されるシステム。

つまりこの場合、例え10.000円で入札したとしても、他の入札者が6.600円以上で入札しなければ6.600円で落札できる。
そして、他の入札者が6.600円を上回る入札額を付けた場合は、自分が入札した10.000円までは、
オークションシステムのロボットが自動的に最低入札額で入札してくれるのである。

さて、この様にピョーンと軽く入札金額を跳び越されると言うのも、スモールバトル体験者としてはなんだか癪である。
こんな時、運悪く酒でも入っていると気が大きくなって、ドンドン入札額を更新してしまう。
そして気付いた時には、どーでもいい商品を定価に近い額で落札している。
中古なのにである。
落ち着いて考えると、当然送料が掛かるので、その分を差っ引く結局店で買った方が安いのである。

麦酒摂取が加速。自責念仏を蛇足。意気消沈で窒息。