131声 不感症だよアーバンシティは 前編

2008年05月10日

都会では、未だ不感症的都市計画が続いているようで候。
あたしゃなんだか、不干渉では居られない心持ち。

と言うのも先日、東京は谷中にある書店にふらっと立ち寄ったのである。
そこで偶然、「中古民家」についての本の著者であるご夫妻にお会いし、
「東京下町からは年々、趣きある中古民家が減っていっている」と言う旨のお話を伺った。

たしかに都市部では、そこに在るだけで歴史を物語っているような、
趣きある古い建造物を次々にぶっ壊している。
そして、飴細工にコンクリートを引っ付けた様な近代的高層マンションをすし詰め建設。
その隙間には、なんだか嘘くさいメルメン的都市公園。

「だから今すぐ建設をやめなさい」
などと、杓子定規な抗議をするつもりはさらさらない。
「あたい…ちょいと寂しい」
などと、後ろ髪ぐらいは引かせて欲しい。

「感覚」なんだと思う。
この問題に起因する大きな要因として挙げられるのは。
端的に言うと「中古民家に価値を見出せるか否か」
その感覚。

ちょいと腕をまくりたくなってきたので、次回に続く。