141声 来たぞ我等のビアガーデン

2008年05月20日

「食べ放題・飲み放題」と言う、もうその「ホーダイ」ってな響きを聞いただけで、
なんだか心が八木節を躍ってしまいそうにうれしい。
そしてそれが、ビアガーデンの魅力だと思う。

しかしながら、ちょいと小洒落た感じのワンランク上だかなんだかってな、
そんな小賢しい高級風ビアガーデンがあるでしょう。
ちょいとした高層ビルの屋上に、気取った感じでたいまつなんか焚いたりして。
あーゆーのは大抵良くない。
「良くない事が多い場合がある」なんてオブラートは破り捨てて断言する、「良くない」。

まず、高層だから屋上は風が強い事、初夏の早い時期に行くと肌寒い位である。
さらに、料金が高い割りに料理が不味い。
大抵、気取り腐ったインチキ多国籍料理で、パエリヤなんか頼んだ日にゃあ、
何時間お炒めになられあそばせたんですかってな、「カッソカソ」な乾燥パエリヤが出て来る。
そして一番気に食わないのが、飲み放題じゃないって事。
ワンドリンクで、あとはビール700円のカクテル650円ってな、みみっちぃ事をぬかしてやがる。
ビールは一種類だけで、小ぶりグラスにバイトの姉ちゃんが、
温いビールを泡だらけにして注ぐと言う感動的なスタイル。
対照的に、画材屋の絵の具売り場と見紛うばかりに豊富に取り揃えられたカクテル様。
「だったら絵の具ガーデンと言ってくれれば良いのに」
と帰り際、やたら時間の掛かるエレベーターを待ってる間にぼやいている始末。

なんだかまぁ、腹ん中にある黒い絵の具が噴出してしまった。
話を戻そう、ビアガーデンである。
ビアガーデンってのはやっぱり紅白提灯を周りにつけてね、
会社帰りのサラリーマンなんかで込み合っている位が賑やかで良い。
酒はもちろんビール、そんでサワー、あとは日本酒に焼酎にワイン。
それらをバイキング料理と共に、飲み放題・食べ放題。
至る所で笑い声が弾けて混ざり、楽しい時間はビールの泡共に過ぎて行く。
それが我等のビアガーデンなのだ。