143声 満身創痍に相違なし

2008年05月22日

「あ〜じ〜ぃ」。
顔面筋肉全体を弛緩させて、ぼんやりとPCの前に座っている。
急に陽気が暑くなったもんだから、団扇なんぞ用意していないし、
なにより体内機能の用意が出来ていない。

用意が出来ていないのは、何も人間だけではない様。
私の隣に居る、デスクトップPCもどうやら暑さに音を上げている。
コイツは真っ白い豆腐のお化けみたいななりをして、
さっきからなんだか苦しげな機械音をたてて唸っている。
機械構造見識はからっきしダメな方であるが、
おそらく熱を逃がす為、中のファンがフル回転している音だろう。

思うと私は、PC使いが粗い。
初めて買ったPCは一年で壊し、二代目のコイツは二年目にして既に満身創痍。
DVDドライブは変形していて良く開かないし、
USBポートは、中の基盤がひん曲がっていて良く刺さらないし、
上蓋部分は私がコーヒーカップを置くので、茶色い丸染みが出来ている。
そして何より、ファンの回転音が痛々しい。

「よし、今涼しくしてやるからな」
ってんで水ぶっ掛ける訳にいかないし、電気屋に持って行って修理に出すのは、
行動意欲と金銭状態がダブルで宜しくないので難しい。
どうやら今年の夏も、満身創痍のコイツとこれまた満身創痍の私で、
乗り切らなくてはならない様だ。
なんだか近年、何時誰に何処で遭っても、
「いや〜疲れてるみたいだねぇ〜」と言われてきた。
今年の夏は、より一層言われる事受けあい。
夜のひんやりした風が、網戸から気難し気な顔で入って来た。