152声 デストロイヤーミニアンパン

2008年05月31日

今朝、事情聴取を受けた。
自宅に居たら、警官が訪ねて来て色々と聴取された。

刑事と言うより、どちらかと言えば田舎警察と言った風情の制服の方が一人。
鋭い眼つきで、昨夜から今朝にかけての事情を私に聞かれた。
なんでも昨夜、近所の焼肉屋に強盗が入ったとの事。
私はミニアンパンを食べていたのだけれど、
強盗犯が、強盗明けの朝からアンパンなんぞ食うはずが無い。
しかも、「1パック6個入りでお買い得!」ってなミニアンパンである。

「昨夜は何時に帰って来てどうしていたか」
「素性、家族構成等々」
などを手短に、時折鋭い視線を発射しながら、
私ことミニアンパン男に問答し憮然として帰って行った。
「何かと物騒ですから、戸締りキチンとして下さい」
去り際に一言。

玄関から台所へ戻って、珈琲を一口啜った。
窓の外、空はどんよりと雲が垂れ下がって、霧雨が降っていた。
すぐそこのブロック塀から、ひょこっと黒くて目のふちだけ赤くなっている、
あのデストロイヤーマスクが顔を出したらどうしよう。
気候が不安定だと、人心も不安定になる。
食べかけのミニアンパンをパクリ。