163声 早朝番傘物語

2008年06月11日

今朝の事。
いつもの時間に起床。
調子が良い時に限って働く直感によって、
時刻は目覚ましセット時間の5分前である。
「よし、カーテンでも開けるか」
ってんで、おもむろに起き上がると、薄暗い部屋の左隅に何やら物陰。

物体を確認。
瞬時に神経伝達系統が硬直。
心臓が飛び跳ねて肺にぶつかった。
「からかさ小僧だ」

そう、その物体はからかさ小僧。
あの「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくるでしょ。
ひっくり返しの傘に、下駄履いた足が一本で手が二本あって、
真ん中に目玉が一個くっ付いてる妖怪。
舌出しながら、ピョンピョン飛び跳ねてるアイツ。

いやでも待てよ。
足も無けりゃ、手も目玉も無い。
もちろん飛び跳ねてもない。
おまけに白い。
こりゃ番傘だ。
この前お土産で貰った。

ほっと胸を撫で下ろす。
先日、お土産で何故だか頂いた番傘であった。
昨夜、この番傘を用いて部屋で歌舞伎者ポーズの練習をして、
立て掛けて置いたのだった。
柄を下にして置いた格好が様になったので、
下向きにしておいたのが仇になった。
「チィッ」朝っぱらから驚かせやがって。
目線を外したら、呼応する様に番傘の野郎、バランスを崩して「ガタン」。
そんで私、小動物の如き反応。