明日からは二月、書き手は私から岡安氏に交代となる。
正月二日に開催した俳句ingの行程にて、池袋演芸場へ入場する手前で、
付近の赤提灯へ寄った。
生麦酒中ジョッキを片手に、各々、壁に貼られたメニューを注文して行くのだが、
岡安氏が「鯨の刺身」を選んだことを、一行目を書いた、今、思い出した。
私などはどうもそのあたりのセンスに乏しく、青年時分から今まで、
どんな酒場へ行っても、同じものを注文してしまう。
から揚げだとか、トマトスライスだとか、その手の王道から逸れない。
結果、その店の鯨の刺身はたっぷりとしたおろしにんにくとの愛称が良く、
とても美味しかった。
小さな感動をかみ締めつつ、麦酒を流し込んだのだが、普段の私ならばその扉、
つまり未知の扉を開ける好奇心を押し殺していたに違いない。
さて、鯨の棲家からは遠く、群馬県中之条町から岡安氏の登場である。

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