演芸でも音楽でも舞台でも、ライブで観た芸術の素晴らしさを伝えるのは難しい。
音に形が無い様に、自分の心を震わせるものにもまた、形はない。
形は無いが、其処には在る。
私の感性が、感動の源が其処に存在する事を証明している。
昨日出掛けて来たのは、東京は葛飾柴又。
そして、浅草。
柴又「寅さん記念館」に立ち寄った後、親しい知人に連れて行ってもらった先は、
浅草にある、ミュージックラウンジ「待合室」。
親しい知人の旧知の友人、道化師でコメディアン「プッチャリン」さんの、
ステージを観に行ったのである。
月に一度、多彩な芸能でステージを行っているプッチャリンさん。
などと、真面目に書いても、
「プッチャリン」と言葉に出すだけで、口元が綻んでしまう。
ともかく、楽しいショーをやってるのだ。
さて、昨日私が観覧したショー。
冒頭からの及び腰を引きずって、素晴らしいのではあるが、
何が素晴らしいのかを、伝えるのが非常に難しい。
一つは、「あたたかさ」が素晴らしい。
それは、浅草と言う街のあたたかさにも繋がる。
「昭和」を残し得た浅草と言う街の温度を、大衆芸能からも感じる。
観客と演者、街と人。
血の通ったあたたかさを感じられ、何よりも可笑しいひとときを過ごした。
そしてまた、寒い街中に襟を立てながら消え行く。