555声 ナメクジとの関係

2009年07月08日

今日はゾロ目。
それはさて置き。
古今亭志ん生じゃないが、この時期になると、奴と出くわす機会が増える。
それも、自宅の中での事。
どうせ、宵闇に紛れて迷い込んでしまい、自棄を起こしているのだろう。
洗面台や、玄関のタイル壁などに、大威張で踏ん反り返っている。
その姿ときたら、ふてぶてしくも一寸ひょうきんである。
まったく、ナメクジって奴は。
中には、見つけ次第、即刻、塩振りかけの刑に処する。
なんて判決を下す、無慈悲な人も多いと聞くが、それではあまりに可哀想ではないか。
思えばつくづく可哀想な奴で、田畑で人間に見付かろうものなら、
目の敵にされ、即刻死刑執行。
民家の家屋内で見付かっても、同じ。
ましてや、人の目を掻い潜ったとて、陽の高くなる頃には行き倒れているのが関の山。
なかんずく、子供等に見付かった奴などは、
火あぶりや、水攻め、炭酸攻めなどの拷問刑に処せられ、惨たらしい死を迎える事も多い。
しかしながら私、どうも、ナメクジに対しては、
嫌悪感と言うよりもむしろ、親近感を覚える。
それは、私と言う人間が、ナメクジに対し、何処か通ずる部分があるからだろう。
確かに、この梅雨季節、朝の寝床で目が覚めてからも、もぞもぞやって、
中々夜具を剥げない様は、或る種、ナメクジに通ずる部分があるのでは。
などと、雨振りの朝に考えている節があるのだ。
では、そんなナメクジの気持ちが分かる私が、
自宅の、例えば、深夜の洗面台で、出くわしたらどう対処するか。
答えは簡単、箸で摘んで外へポイ。
後は野となれ山となれ。
しかし、朝の寝床で私の体を、箸で摘んでポイと外へ出してくれる存在は無い。
この点では、私よりも、ナメクジの方に歩があると言う事になる。