568声 思考回路変更レバー

2009年07月21日

川柳と俳句。
兄弟の様だけれども、相反する性質を持つ。
如何なる点が異なるか、それを順に列挙して述べる。
と言う様な芸当は、素人の私には出来ない。
しかしそれは、句作してみれば感ずる。
使用する思考回路が、全く違うのだ。
先日、相川考古館で行われた川柳会に参加し、それを改めて痛感した。
席に着き、眉間に皺寄せ腕組んでも、一向に気の利いた句が出来ない。
しかし、一寸した俳句はぽつりぽつりと浮かんでくる。
俳句回路から川柳回路へ、思考回路変更レバーを切り替えないと句作が困難である。
それが、如何せん素人な私、容易には切り替えられない。
そして、最近一寸、心に留めている事がある。
それも、その川柳会で再確認したのだが、
川柳が上手い人ってのは、その人柄自体が川柳の様な人である。
つまりは、川端に立って、風にそよいでいる柳の如く、
「ふらふら、くねくね、そよそよ」
とまぁ、変幻自在で掴み処が無い。
そんな人ほど、良い川柳を詠む。
気がするなぁ。