昨日の校歌合唱に続き、今日は北軽井沢ミュージックホールで谷川賢作さん率いるバンド・DiVaによるコンサートが行われた。こちらも当日の撮影だけではなく企画段階から関わらせていただいており、北軽井沢在住の写真家・田淵三菜さんの四季折々の北軽の景色を切り取った写真を演奏の背景とする映像を作ったり、半野外のホールの特性を生かしてステージと客席を反転させ、お客さんはピアノ越しに中庭が見れるスタイルでの公演にすると良いのでは、という提案をしたりした。
ホールには谷川俊太郎さんからお借りした、北軽井沢で彼が過ごした幼少からプロの詩人に至るまでの写真を展示し、書籍の販売も行った。入場無料ではあったが、ピアノ正面の客席もピアノ奥の中庭(客席に座りきれない人に入ってもらった)も満員のお客さんが入り、初夏のような心地よい暖かさの中穏やかなコンサートになった。
谷川さん作詞の歌だと、この日演奏され矢野顕子さんも歌っている「さようなら」が好きだ。はじめて聞いた時はもうすでに少年ではなかったような気がするが「ぼくもういかなきゃなんない」という歌詞と、一度は故郷を離れて東京方面に行った自分の心情とがリンクするような気がして、なつかしさと共に、何かしなければという勇気も沸いてくる。もうすでにそういう心情の子どもたちを送り出す側の年齢にはなっているが、この日の演奏も身に染みた。よい2日間だった。