570声 小さいカブトムシ

2009年07月23日

先の月曜日、海の日の休日。
沼田へ行っていた。
朝、時刻は9時頃であった。
駐車場に停めてある車に戻って来ると、
何やら、小さく黒い物体が蠢いている。
腰を屈めて、覗くと、カブトムシである。
角を掴んで、目の高さまで持ち上げると、
元気に体を捩って足を振り回す。
子供時分に見ていたカブトムシよりも、一回り小さく感じたが、
愚鈍な動きと力強さは、あの頃と同じだ。
持ち帰って、近所の子にあげようかしら。
と思ったが、止めた。
きっと、此処が良いに決まってる。
「飛んでけ」
淡い期待を込めて、軽く畑の空へ放り投げてみた。
カブトムシはそのまま、畑の土へ落下して、もがく。
もがいているが、空は掴めない。