572声 国政アルバイト

2009年07月25日

「いらっしゃいませ」
偶に行くラーメン屋の入口の扉を開けると、店内に元気の良い声が踊る。
私が席に着くと、声の主は直ぐに飛んで来て、水とメニューを笑顔で置いて行った。
女子高生のアルバイトだろう、兎に角良く動き、機転が利いて、礼儀正しい。
夏休み期間のこの頃は、街中の飲食店などで、高校生のアルバイト店員を見かける。
部活と掛け持ちの、短期アルバイトなのだろうか、こんがりと日焼けした彼等には、
活力が漲っている。
それと対照的なのは、スーツ姿のサラリーマン。
二日酔いか、はたまた熱中症か、血色の悪い顔をして、だらりと店内に入って来て、
崩れる様に席に座る。
このラーメン屋店内にも、私を含め、そんなダラリーマンが数名見受けられる。
皆一様に、「つけめん」だとか「冷やし中華」と、冷たい麺類を注文し、
アイスコーヒーか何かを、ストローでちゅーちゅーやっている。
そして、食べ終わっても、だらだらと新聞を読んで、中々、店を後にしないのである。
活力無い事、甚だしい。
私の前席で新聞を読んでいる、おやっさん。
その一面記事は、衆院選。
どうだろうか、永田町に一人か二人、夏期短期アルバイトの学生議員なんてのは。
活が入るかも。