2009年07月28日
図書館の本棚。 一冊の本を取ろうとすると、 「痛てっ」 と、感覚が走った。 咄嗟に右手を離し、指を見る。 人差し指の腹、赤い血が、「ぷくっ」と小さな玉になってゆく。 本を手に取り、異常を確認する。 すると、 頁の間から、 爪楊枝の先端部分が、 飛び出していた。 爪楊枝を取り出して、本を戻す。 この哀しい仕業の主は、きっと、詩が好きな人なのであろう。