577声 少年少女の夏時間

2009年07月30日

サマータイム。
思い知らされたのは、本日、高速道路のサービスエリアである。
関越道の上り、奇襲攻撃の睡魔を交わすべく、上里SAに寄った。
驚いた事に、平日にも拘らず駐車場混雑。
店内は、もっと混雑。
特に、夏休みの学生と思しき、団体客が多い。
皆、観光バスで来て、休憩時間30分ってな予定で動いているのであろう。
矢鱈と買い込んだお土産の袋を両手にぶら下げ、
慌てふためいてバスへ戻って行く。
すると、また別のバスが着いて、お土産ハンターたちが、大勢降りてくる。
食堂の隅で、カップコーヒーを飲みながらその光景を見ていたのだが、
半ば、感心していた。
彼等の、気風の良さにである。
夏休みの開放感も手伝ってだろうが、満足に選びもしないで、
12個入りだかの饅頭の箱を買って行く。
店にとっては、大人よりも彼等の方が、よっぽど上顧客であろう。
悩みに悩んで、結局、ソフトクリームを買わずに店から出ると、
入口の前には、ソフトクリームを食べる少年少女の一群。
横目に羨望の眼差しを向けつつ、通り過ぎる。
瞬間に踵を返して店内へ戻り、
「三之助豆乳入りソフトクリーム」を買って、外へ出る。
炎天下、ソフトクリームを舐めつつ、観光バスを見送っていた。