3489声 隣家から

2016年05月28日

隣の家のご主人が朝から怒鳴っている。
自己制御がまるで効いていないのはその音量でわかる。
2月位から時々こういうことがあって、4月が最もひどかった。
普通の時もある。
数日前にうちに町内会費の話をしに来た時はごく普通だった。
孫と遊んでいるのを見たことがあるが、ただの優しいおじいちゃんである。
これまでどんな人生だったのか知るべくもないが、今になって自分の尊厳を自分で保つための何かが足りないのだろう。
本人は苦しいのだろうか。
奥さんは苦しいと思う。
人間の脳はその基本構造として、自己認識機能を備えていない。
他人のことはわかるのに自分のことはわかりにくいという皮肉な構造をしている。
せめて最低限の浄化機能だけでもつけておいてくれたらよかったのに。
最近よくあるエアコンのお掃除機能みたいなのでいい。
神様は気が利かない。
この頃子猫の泣き声をよく聞く。
夕暮れ時に、明け方に。
仮に猫であっても、子供の泣き声はとても悲しく響く。
おじさんの怒鳴り声も、ある面においては悲しい。
二つの違いは、子猫の声は聞いている方にエネルギーを誘発するのに対して、おじさんの怒鳴り声はエネルギーを奪うばかり、というところか。
おじさんの尊厳を、おじさん自信が取り戻せることを祈りながら、怒鳴り声を聞いている。