務める会社の母体が新聞販売店なので、人が足りない朝は新聞代配を続けている。つい最近まで夜は長く寒すぎたが、急に寒さが和らいだ。夜明けも今は5時すぎかな、結構早くなってきた。
今朝の上毛新聞1面の見出しは、「春〜〜〜」で(もう忘れている)、内容はあまりポジティブではなかった気がするが(もう忘れている)、1面最初の「春」という字が何かシンボルちっくで、これは一句できるのではないかと、配達バイクにまたがりながらうんうん考えていた。
朝刊に春の字踊り・・
新聞の1面の最初の見出しに「春」という字が使われていて、他の言葉は目に入らなくて、気持ちはまだ冬だったのに、それを見て急に春を感じて、えもいわれぬ気持ちになった。
という事を5・7・5にしたいのだが、言葉が収まらない。であれば5・7・5・7・7もありではないかと思うが、なんだか余分な言葉が足される気がして整わない。結局、諦めた。
ああ、抜井さんのような俳人は、このような悩む時間を好む変人なのだろうな、と思いつつ、サッと言葉で降りてくる時もあれば、一年寝かして忘れてふっと言葉が整う時もあるのだろうななどと、「言葉を組む」というその行為の不思議さを思った。
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