3943声 最後の夜に

2018年08月31日

シチリアから飛行機でローマに戻りイタリア最後の夜に。
最後の夜は初日にガイドをしてもらった
ローマ在住20年の女性が、イタリア人の旦那さんとご一緒に夕食に誘ってくれた。
聴けば旦那さんは16才下の38才で、ローマ大卒の宇宙工学者。
最近のイタリアの衛星の打ち上げにも携わっていたらしい。
穏やかそうな自分に無頓着そうな学究肌のイケメン。
しかしながら、今は欧米系の中高一貫校で
数学の教師をしているという。
大学の研究室で衛星打ち上げに携わっても
一向に給料が貰えないため、やむなく転職したとのこと。
イタリアの財政事情は非常に厳しいらしい。
消費税は22%に達し、自由業の所得税は50%。
しかも税金は前年一括前払い。凄すぎる〜
故にイタリアは知的階級の人材流失が止まらないらしい。
目の前の宇宙工学者も高給でインドやパキスタンに誘われているそう。
それなのに移民を60万人も受け入れ
今もイタリアとして世界から羨望の眼差しと
偉大過ぎする歴史を包含しながら、多くの観光客が訪れている。
近視眼的な視点ではこの国は捉えられない。
きっといつまでもイタリアであり続けるだろう。
またしばらくらしたら訪れたい。
Grande Italia per sempre. Amore