4066声 元旦

2019年01月01日

「明けましておめでとうございます。年が明けました。10月にデパートに出店してから、日々、目の前の、なかなか減らない案件に取り組む毎日。こういうのを火の車と言うのかどうか、火の車では燃え尽きてしまいそうだが、たくさん眠れば元の車になることも、わかった。眠れない、ということも知った。体がスリムになって、前から見れば、動ける。いくつか具体的な目標を持って、期間限定のデパートにいるのだが、何か明確なテーマを糧とするタイプではないので、やっぱり結局、違和感から抜け出したい一心というのが、リアルな心情だ。デパートというところはそもそもが、違和感が塊で押し寄せてくるような場所。そこでひとまず息をしていたければ、塊に呑まれるか、身をよじって火の車で走るか、どちらかしかないなと思う。足取りがおぼつかないが、どうにか自分の足で走っている。」 ちょうど一年前の元旦の文章。一年たって、とてもおだやかな正月元旦、ナウ。ナウなんて言っている余裕は本当はない。たった一年だというのに、人生の行く末なんて、つくづくわからない。朝起きて夕べの格闘技戦のニュースをみながら、みかんを食べる。シンキチで樽の洗浄、ザブンの酒の在庫確認。在庫確認をしながら、その在庫を飲む。ふらふらと街なかを歩いて、初市の喧騒には行かずに、慈光通りに新しくできた和食屋でランチをした。昔ガールズバーだった店内はその面影を微かに残しつつ和食屋になっている。隅田川ブルーイングのペールエールがあったので注文。天ぷらとよく合う。いったい今年は、どんな年になるだろうか。身体は明らかに老いてくる。血圧も高め。けれども、なんとしても、おいしいビールが作りたい。なんとしても。