4261声 咲耶美

2019年07月16日

新宿ルミネイベントには多くの「メイドイン中之条」が販売されたが、個人的に再認識したのは貴娘酒造が造るセカンドブランド「咲耶美(さくやび)」の飛び抜けた新しい日本酒感だった。

 

咲耶美のことは、このめっかったでも書いた気がするし、蔵元がある中之条町で唯一購入できる「平形酒店」に行けば僕の顔を見て店主に「咲耶美ね」と言われる程度には買っている。と言っても自分で晩酌する用ではなく、映画やビエンナーレの集まりがあると持っていって「この町で造ってる酒なんです!」と僕自身何もしていないにも関わらずドヤ顔で勧め、「何これ美味しい!」という反応を聞くことを快感としているのだ。タチが良いのか悪いのか。

 

ルミネでは、このイベントが実現するきっかけを作った高崎生まれの本木陽一氏が「口に広がってストンと落ちるそのタイミングが絶妙」みたいな賛辞を送っていた。僕は昔から本木さんのそういった直感力?感受性を手放しで受け入れるたちで、それならばそうなのだろうとまた(僕自身何もしていないのに)得意になってしまった。そんな本木節を聞く咲耶美作りの当事者・貴娘酒造の吉田さんとその奥さんが嬉しそうなのもよかった。今後、さらに広がる酒だと思う。