4264声 子どもは宇宙を抱えている

2019年07月19日

今日からアーツ前橋は、ただならぬことになる。

 

夏の企画展「山本高之とアーツ前橋のビヨンド20XX展 未来を考えるための教室」において、子どもが自分の願いをプラカード行進という形でアッピールする「チルドレンズ・プライド、前橋」と、アーツ前橋の学芸員たちが美術館を飛び出し文字通りの海の荒波に揉まれるという学芸員ファンにはたまらない(!?)映像の撮影・編集を担当させていただいた。

 

また展示導入部には各学芸員が過去現在の活動を振り返る展示もあり、2018年から僕も撮影で関わってきたアーツ前橋「表現の森」事業のひとつ、中島佑太くんが南橘団地の子どもたちと協働してきたVTRも初公開されている。

 

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今回、山本さんと中島くんという2人のアーティストのアプローチに接する事が出来て、子どもが抱える小宇宙(大人になると消えてしまう)をクリティカルに批評し作品化する山本さんと、ビックバン的に規制なく膨張させる中島くんのアプローチの違いがめちゃくちゃ面白かった。・・ってその説明よくわからないよって方は、ぜひぜひ現場で見てみていただきたい!

 

また、このビヨンド展と並行して行われる「Art Meets」は今回地下で展開され規模がスケールアップ。本場中国での長期滞在を経て館内に縦横無尽に走り回る馬を描いた門馬美喜さんの水墨画や、「美術を見る」という行為を痛快に批評するやんツーさんのメディアアートは、それ単体を見にきてもお腹が膨れる気合いの入れようです。

 

時は20XXの今、アーツ前橋で巻き起こったこのただならぬ感じを目撃しない手はない(特に大友克洋「AKIRA」が好きな人には堪らない世界観っス)。体験して下さい!

http://www.artsmaebashi.jp/?p=13695