白虹と書いて「はっこう」と読む。何度もここにで触れているシンガーソングライターの寺尾紗穂さんの新譜「北へ向かう」の中に、この白虹(霧やぬか雨などのときみられる、白色のにじ)という言葉を含む「夕暮れ」という曲がある。これは、水俣を書き続けた石牟礼道子さんの同名詩に寺尾さんが曲をつけたものである。3月あたまの発売日に購入し聞いた時の聞こえ方と、今の聞こえ方は、違う気がするから不思議だ。
空と海とが
炎を溶かし合う
ようにゆっくり
入れ替わっていく
淡いの夕刻を
一筋の白虹となって貫き
細くまっすぐ
飛び続けている
鳥が死ぬ
この曲を聴いて胸に残るものを、大切にしたいと思う。
(SPOTIFYで聞く、でサイトに飛ぶと、多分1曲まるっと聞けます)