4470声 高山きゅうり

2020年07月20日

高山村が面白い。昨年、村の良さを伝える「たからのやまたかやま」という小冊子をチームで作る仕事をしたのだが、今年も同じチームで村のポスターを作ろうと動き始めている。

 

高山村と聞いて、何を思い出すだろうか。僕は隣町に生まれ育ったくせに、数年前まではロックハート城と天文台くらいしか思い出さなかった。いや、今も建造物で言えばそれに道の駅や温泉が加わったくらいなのだが、高山村の魅力は「目にみえにくいもの」にある。

 

ポスターはずいぶんのんびりした作り方をしていて、先日はイラストを書き加えてくれる予定の前橋のイラストレーターも合流し、高山村めぐりをした。新規就農で移住してきた藍さんの畑を訪ねる。藍さんはツナギさえ着ていなければおしゃれな服屋にでも勤めていそうな見た目。でも地元の先輩農家のアドバイスも受けながら高山きゅうりやナス、トマト、めずらしい西洋野菜などを有機無農薬で作って道の駅などに出荷している。

 

畑には虹型の柵が並び、それに貼られた網には高山きゅうりの蔦がのびのびとのびていた。つけた身は、まだ小指ほど小さいものだった。この小さいきゅうりを愛でるところからいかにポスターに着地するか、僕もまだほとんどわからない。