4714声 地方のデザイン

2021年03月15日

映像仕事の一方で、地方ゆえのこととも思うのだが「デザイン」に関する仕事が絶えない。といっても僕はデザインを学んだわけではない。そもそもは、中之条町のつむじでテナントを借りて飲食営業をしている際に、あまりにも暇で(?)知り合いのイベントや店の案内を作っていたことからだんだん仕事っぽくなっていった。今では観光ポスターや飲食店のパンフ、がん検診のお知らせや各種のぼり旗まで。一応はなんでも対応できるようになってきた。

 

地方ゆえに、と書いたのは、そもそもデザイナー自体がこの地域では少ない。印刷所は町に数件ずつあるが、長年いてもそこにいる人のデザイン性や仕事の様子は伝わってこない。ので、「誰かできる人いない?」ということで僕に回ってくるということは実際あると思う。が、だからそれをしていきたいというわけではない。であれば、地方ゆえに、地方でしかできないとまでは言わないが、地方の理を生かしたデザイン、を作っているデザイナーに惹かれるし、自分の仕事もそれに近づけていきたい。

 

今は、お隣高山村の「登山マップ」を作っている。過去別の人によって作られた登山マップを持って、できれば子持山、小野子山、中ノ岳、十二ヶ岳すべてを登り、それから作成をしたかったのだが(実際、仕事を引き受けたのはうんと前なのだが)結局はそのうち1つを登ったきりでの制作となってしまった。最前は尽くすがダメだなぁ。足を使わねば、地方のデザインは作れないのだから。