4655声 未来は自然の中にある。

2021年11月02日

長野原町にある(株)きたもっくが2021年度グッドデザイン賞において金賞(経済産業大臣賞)を受賞した。昨年冬より、長野原在住のフォトグラファー・田渕章三さんアドバイスのもと、きたもっくに何度も足を運び映像を撮影してきた。そして受賞に合わせて、担当したブランディング動画も公開となった。

 

きたもっくが掲げる「未来は自然の中にある。」とはどういう意味だろうか。もちろん、キャンプ場運営というレジャー産業からはじまり、それを3次産業とカテゴライズするなら、その後に薪の生産を行い(2次産業)、今では浅間山の麓の森を購入し木々を活かす林業を行っている(1次産業)、そんな事業体系をもって自然の中に価値を見出し事業として発展させていこうという意は込められている。

 

ただ、約1年、きたもっく代表の福嶋誠さんをはじめ、きたもっくに関わるスタッフと接してきて、また撮影を続けてきて、企業という枠には捕らわれない「もっともっと小さな個人的な感覚」を大切にしている企業であるとも思っている。浅間山の麓は、僕が住む中之条町から車で1時間もかからない距離にあるが、まずもって活火山である浅間山の存在が途方もなく大きい。そんな大きな自然を前にした時の畏怖の念、興奮、そういった感覚をスタッフ皆で共有している。

 

それはふわっとしたスピリチュアルな話とは真逆にあり、仕事も暮らしもぶよぶよと余分なものを付けすぎた現代に対するカウンター、生きるために必要な事の深掘りであるように思う。撮影は続く。