1038声 深谷の湯と本庄の祭

2010年11月03日

つい今し方、目を覚ました。
と言っても、現在時刻はもう夜の9時であるから、
うたた寝をしてしまったのである。

最近、昼寝やうたた寝の類はめったにしなかったが、
今日はどう言う訳か、急激な倦怠感と眠気に襲われた。
それもこれも、夕方に入った湯が起因していると推察される。

今日は、文化の日であった。
文化の日なので、たまには文化的な一日を送ろう。
と思い立ち、以前から誘われていたオカリナのコンサートを観に行こうと、
車を走らせた。
走らせたのだが、天高い秋晴れの空に旅情を誘われ、
途中の駅で車を止めて、電車に乗ってしまった。

降りたのは、埼玉県は深谷駅。
駅からの徒歩圏内に、2軒の銭湯があって、両方を目指して歩く。
2軒とも確認したが、どうやら、1軒しか開いていない様子。
じゃあ、ってんで、開いている方の「姫の湯」の暖簾をくぐる。

常連さんで賑わっており、写真撮影等は自粛して帰って来た。
浴室に、半ば剥げているが、大きなペンキ絵のある、古風な銭湯だった。
私が湯船の縁に腰掛けて、熱湯に苦戦していると、
「どんどん埋めていいよ」
って、常連の方が水をジャバジャバ出すので、快適に入れた。

姫の湯を辞してから、時間が有ったので、はしご湯をしようと、
本庄駅で途中下車。
本庄には、「藤の湯」って銭湯が、市内に1軒残っている。
駅北口から市街地へ歩いて行くと、祭囃子が聞こえてきた。
銀座通りまで来ると、往来に立ち並ぶ屋台と、埋め尽くさんばかりの人。
山車も数台出ており、たいそう、賑やかな祭りである。
この様な見知らぬ土地での予期せぬ出会いが、旅の醍醐味である。

昨日今日と、「本庄祭り」の開催日らしい。
その所為もあってか、臨時で休みか、藤の湯はお休みだった。
とぼとぼと駅へ戻り、帰路へ着いたが、日が沈んで気温が下がり、
風が一層身に沁みてきた。
それによって体が冷えてしまったのか、家へ着くと、
すぐストーブの前で丸くなって、猫の如く寝てしまった。
起きて今、一向に書く気力などないのだが、習慣が体を動かしめている。

【天候】
終日、雲一つない秋晴れ。