5982声 光をあてる

2024年10月23日

いよいよ、「秋酒蔵にて2024」が始まる(11/4(月)まで)。この日は設営日初日。今では「中之条ビエンナーレ」や「なかっ蔵マルシェ」などのイベントでよく使われるようになった旧廣盛酒造に県内ものづくり作家たちが集まる。

例年は、広報のためのチラシやポスターを作り、映像もどこかで小さく流す、という関わりで会期中はそれほど行けはしなかったのだが、今回は僕からの提案で下仁田町の彫刻家・三輪途道さんに声掛けをして三輪さんの作品や三輪さんが(一社)メノキとして取り組んでいる立体かるたの展示を行う。であれば、改めて僕もきちんとこのイベントに参加せねばならない。会場設営から加わった。

三輪さんやサポートメンバーも早々に酒蔵入りし、二階の和室の手前、倉にもともと設備されていた棚にきれいにかるたが収まった。その場所であればあまり物を持ち込まずに展示ができると思っていたので、収まりを見て安心した。三輪さんたちが帰られた後に、かるたがより立体的に見えるように左右から照明を当てた。数えきれないくらい展示の撮影をしてきたが、こういった「作品の展示」そのものの行為は僕にとっては初チャレンジである。

スポットライトを当てると、お蚕さんを頭に乗せた猫、三輪さんの脱乾漆作品「蚕神猫様」が絶妙な面持ちになった。