5678声 百鬼夜行

2026年09月19日

先日、笠間焼のギャラリーですごい陶芸家に出会った。高橋協子さんという方。
笠間に寄る機会があったので、せっかくなのでということでギャラリーロードのお店を巡ってみたのだが、その一つ「回廊ギャラリー門」という店の一番奥のスペースで高橋さんの作品に出会った。高橋さん本人にも出会った。
回廊ギャラリー門は、その名のとおり、建物が中庭を囲むような回廊になっている。中庭との間に壁がなく、開放的な空間に、笠間焼の数々の作品が並んている。台風が来たときは、どうするのだろうかと心配になるような開放感。
ところで、笠間焼は、作家の数だけ異なる個性や作風があるといわれている。その個性的な数々の作品を観ながら進んで行くと、突然目の前に異世界の生き物たちが現れた。
九尾白狐や鬼、龍などが並ぶ部屋の中心には、百鬼夜行が。もののけが担ぐ輿や牛車、牛鬼やぬらりひょんや鬼や付喪神や河童などが、緋毛氈の上を闊歩していた。怪異にほ違いないのだが、みないい表情をしている。
なんか惹き込まれて、百鬼夜行の回りをぐるぐる
巡ってしまった。
もうね、みんな連れて帰りたくなってしまったのだ。それほど心惹かれた。
しかし、なかなかの値段だし、心の準備もできてないところでの突然の出会いだったこともあり、少し逡巡する。少し冷静になろうということで、文字どおり、回廊を巡り他の作品をながめる。三周くらいしただろうか。文字どおりの逡巡である。

そして、決断をする。
今回は百鬼夜行の人(?)たちは諦め、酒を呑んでいる五人の小鬼たちを連れて帰ることとした。

追伸
百鬼夜行の人たちは、いつか、大徳寺の真珠庵に連れていきたい。そういう出会いであった。